残暑お見舞い申し上げます。
最近本屋をのぞいてみたら、興味深い本がありました。
「買ってはいけない飲み物・食べ物、買ってもいい飲み物・お菓子」著者 渡辺雄二 大和書房
家族の健康や生命を守るために、発がん性やその疑いがあったり、腎臓や肝臓などにダメージを与えたり免疫を低下させるなどの添加物や合成甘味料を控えようと、具体的に商品名が書かれていました。
例えば、
「買ってはいけない」には、
コーラ、ファンタグレープ、アクエリアス
SUNAOバニラ
ごろっとミックス
果汁グミ ぶどう、フリスク ペパーミント など
「中間」には、
ファンタオレンジ、ポカリスエット
エッセルスーパーカップ超バニラ、PARM(パルム)
プッチンプリン、森永の焼プリン
龍角散ののどすっきり飴 など
「買ってもいい」には、
Dole🄬パイナップル100%、緑茶飲料
ハーゲンダッツ グリーンティー、あずきバー
こだわり極みプリン
榮太樓しょうがはちみつのど飴 などが挙げられています。
この本で「買ってはいけない」理由のほとんどは、
人工甘味料のアスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースが含まれているからだそうです。
その他、カラメル色素、タール系色素、安息香酸ナトリウム、安息香酸、亜硝酸ナトリウム、ステビアなども挙げられています。
また、この本では、国の姿勢に対して、
”問題なのは、動物実験で一定の毒性が認められているにも関わらず、使用が認められている添加物が少なくないことです。企業の利益を保護する姿勢の強い厚生労働省は、使用を禁止しようとしないのです”(P4,5)
と懐疑的です。
例えばアクエリアスにはどれぐらいのスクラロースが含まれているの?
上記書籍では、アクエリアスは、スクラロースを含むため「買ってはいけない」としています。
アクエリアス中のスクラロースの量は、最大で50mg程度(500mlあたりで試算)です。(*1)
それでは、この量は、国の基準では安全なのでしょうか。
(*1)公表されていないため、ポカリスエットとアクエリアスが同等の甘さと想定した。
また、500mlポカリスエットの糖分は31gであること、スクラロースは砂糖の600倍の甘さであることから試算した。
なお、アクエリアスの果糖ブドウ糖液糖の濃度が不明のため、最大見積(甘味はスクラロースのみと仮定)で試算した。
アクエリアスは1日何本まで安全なの?
厚生労働省は食品添加物を指定するにあたり、1日許容摂取量(ADI)を設定します。
スクラロースは、体重50kgの人の場合、1日750mgまで許容されています。
アクエリアス(500mlあたり)のスクラロースは最大でも50mgでしたから、毎日ペットボトル15本分のアクエリアスを飲んでも安全ということになります。(あくまでもスクラロースだけを考えた場合です。)
(さらにいえば、1日許容摂取量(ADI)は無毒性量(NOAEL)の通常100分の1(安全係数)とされるため、毎日1500本のアクエリアスを毎日飲むと、スクラロースによる毒性が発現すると考えられます。)
アクエリアスの販売元である日本コカ・コーラも、
”世界トップレベルの研究機関の数々が、スクラロースの安全性を認定。”(日本コカ・コーラwebサイト)
としています。
(参考)食品添加物の安全性
食品添加物は、厚生労働省が指定したものだけを使用できます。
それぞれ、実験動物による安全性試験から無毒性量(NOAEL)が算出され、通常、その100分の1(安全係数)が1日許容摂取量(ADI)として設定されます。
なお、少量でも安全とは言いきれない発がん性物質などは、無毒性量(NOAEL)が出せないので、発がんの確率(リスク)が十分低い量(例えば、日本人全体(一億二千万人)が毎日摂取して、全国で年間約1.5人に被害が出る量)を、実質安全量(VSD)として設定され、使用されているものもあります。(甘味料のサッカリンや酸化防止剤のブチルヒドロキシアニソール(BHA)など)
おわりに
食品添加物についての書籍と国の安全性の基準について紹介しました。
食品を購入するときには、このような考え方を知ったうえで、食品添加物の表示を確認してみてはいかがでしょうか。
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