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高カカオチョコレートの効果と注意点

先日はバレンタインでしたね。チョコレートは渡されor貰われましたか?

私は自分用に買い込みました!

来月のホワイトデーのお返しには、チョコレートを選ばれる方もいらっしゃると思います。

 

また、最近、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールの効能がテレビや雑誌などで取り上げられ、各お菓子メーカーから数多くの高カカオチョコレートが発売されています。

 

そこで、今回はチョコレートの栄養成分やカカオポリフェノールの効果、食べる際の注意点についてお伝えします。

 

チョコレートの主な栄養成分

チョコレートは、現在ではお菓子のイメージですが、主原料のカカオのルーツの中南米では、古代アステカの皇帝が不老長寿の薬として飲んでいたそうです。

このように健康にも良いといわれるチョコレートには、近年注目を浴びているカカオポリフェノールのほか、タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素、さらに、食物繊維やテオブロミンなどが含まれています。

 

 

カカオポリフェノールについて

カカオポリフェノールは、「カカオ分〇〇%」の数字が高いほど多く含まれており、おすすめは70%以上の高カカオチョコレートです。

 

なお、ホワイトチョコレートにはカカオポリフェノールはほとんど含まれていないそうです。

 

カカオポリフェノールの効果は、以下のとおりです。

〇血圧低下(血管の拡張)

〇動脈硬化防止(血液の流れを改善)

〇美容効果(身体にダメージを与える活性酸素を抑制)

〇アレルギーの改善(抗アレルギー効果)

〇脳の活性化(認知機能の向上)

 

カカオポリフェノールの摂取量は1日に200~500mgが推奨されているのですが、作用は長時間持続することができません。

なお、カカオ72%のチョコレートには、一枚5gで127mgのカカオポリフェノールが含まれています。

 

したがって、1枚5gのカカオ72%のチョコレートなら、1日2~4枚、何回かに分けて食べるのが良いでしょう。

 

食べる際の注意点

色々と効果効能があると言われるチョコレートですが注意点があります。

 

脂質・カロリーが多い

まずは、脂質量です。高カカオチョコレートは普通のチョコレートより脂質やカロリーが多く、100g(板チョコ1枚分)だけで30代女性の1日分の脂質量が含まれています。日常の食事にそのままプラスされてしまうため、食べすぎには注意が必要です。

 

テオブロミンの作用に注意

次に、成分であるテオブロミンやカフェインについてです。気管支拡張、利尿、興奮などの作用があるため、これらに敏感な幼児や妊婦、お年寄り、気管支拡張薬であるテオフィリンなどを使用している方には注意が必要です。

 

ちなみに、よくチョコレートを犬に食べさせてはいけないと言いますよね。

これは、犬はテオブロミンの代謝がとても遅いため、人間では問題にならない少量でも中毒を起こす可能性があるからと言われています。

 

おわりに

 高カカオチョコレートは、健康に良く美味しいため、ついついたくさん食べてしまいますよね。

しかし、どんなに体に良い食べ物でも取り過ぎは逆に健康を害することが多いです。

くれぐれも一度にたくさん食べるのではなく、少しずつ食べるように気をつけましょう。

   

<本店・KK>

参考:

〇日本チョコレート工業協同組合

 「チョコレートの歴史」

 

〇日本チョコレート・ココア協会

 「チョコレート・ココア健康講座」

 

〇文部科学省

 「食品成分データベース」

 

〇株式会社明治

 「みんなの健康チョコライフ」

 「チョコレートに含まれるカカオ分とカカオポリフェノールの量」 

 

〇独立行政法人国民生活センター 

 「高カカオをうたったチョコレート」